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Special Inshigt (Fasion Love 12)

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毎月、気になるファッションラバー達のお話をお届けする企画「FASHION LOVE 12」。
第9回目は、モバイル通販にいち早く注目し、活況のあるギャルマーケットで業績を伸ばしている「ブレス トウキョウ」のクリエイティブ・ディレクター兼DTLJ代表の山崎みしえるさんにお話を伺います。

古い常識に縛られないで、常にワクワクした視線でFASHIONを楽しみましょう

山崎みしえる氏写真

奥山:山崎さんのファッション遍歴を教えていただけますか?

山崎みしえる(以下山崎):ファッションを気にするようになったのは母親の影響が一番大きいんですよ。母親がエルビス・プレスリーの大ファンだったおかげで、小学校の頃は50’Sファッションを無理矢理させられていまして……(笑)、サーキュラースカート、大きなリボンにボーリングシャツなんて格好をしていましたね。でもその頃の経験がもとで私の生活には音楽が欠かせないものになりました。その後は中学生くらいからUKロックにハマりまして、おのずと英国もののファッションをしていました。私って世間の流行とかには全然影響されずに、好きになった音楽のそのオリジナルをたどっていくことばっかりに目がいっちゃうんですよ。そのせいで、レトロな格好ばかりしていましたね。女モッズみたいなカンジでした(笑)。

奥山:なるほど。ちなみに思い出のファッションアイテムってなんですか?

山崎:ファッションアイテムではないんですけど……、雑誌の『POPEYE』なんですよ。先ほどの話と繋がるんですけど、アメリカの50‘Sファッションが好きだったんで、アメリカンスタイルのオリジナルを追求していきたいなぁなんて考え始めて、古本屋で創刊から10年分を集めてしまいました。でも創刊号だけは手に入らなかったんですけど……、これが宝物ですね。今のギャルファッションって、実はメンズのアメカジがベースにあると感じていまして、事務所に置いてアイデアソースにしてるんですが、スタッフが資料として持っていったりするんで……、ところどころ無くなったりしてますけど。

雑誌写真

奥山:山崎さんが編集者になられたのはなぜですか?

山崎:私が小さい時から唯一褒められたのが作文だったんです……(笑)。それで文章に関わる仕事しかないかなって思いまして、出版社に就職しました。その後独立して、女性誌や男性誌などさまざまな雑誌の仕事をしましたね。『JILLE』や『PS』、『mini』など雑誌の立ち上げに携わらせてもらったのは、大きな経験です。

奥山:ちなみに最近気になる人っていますか?

山崎:これまた懐古趣味なんですけど……、60年代のミック・ジャガー、通称“ヤング・ミック”にハマっちゃってます。その頃の映像を見るとスゴく可愛いんですよ。最近は20代のヤング・ミックのDVDを毎日のように見ています。それとジョニー・デップは気になりますよね。最近のドクロブームやロマンチックスタイルの火付け役は、やっぱり彼だと思うので……。私って性格的に可愛い男性に弱いんですよ。

奥山:ところで編集者だった山崎さんが、ファッションブランドを立ち上げられたのはナゼなんですか?

山崎:2002年頃eコマースに関わる仕事を経験しまして、なんだか大変なことになるんじゃないかって予感がしたんです。その後に、携帯電話のパケット定額制が導入されたことが大きな転機になりましたね。気になって実際に自分でいろいろとリサーチしてみたところ、通話のスタイルが大きく変化して、モバイルのなかに人々が求める欲望が熱く渦巻いていることを実感したんです。それと人と人とが繋がる利便性を感じました。ちなみにSNSユーザーって今では4000万人超もいるそうなんですけど、目に見えないところでいろいろと繋がっていて、これってある意味、それだけの数の記者と読者がいるってことなんですよね。“今言ったら、今届く”というターゲットへのリーチスピードはやっぱり魅力的で、既成のメディアにはない凄みを感じました。そこで“いたずら心”でモバイルのみで300点ほどファッションアイテムを実験的に売り出してみたら、ビックリするぐらい売れてしまったんですね。でも携帯電話で人がモノをこんなに買うんだってことを自分自身で納得できるまでは、そのあと1年ぐらいかかりましたね。

奥山:ファッションeコマースの今後の可能性や展望など教えてもらえますか?

山崎みしえる氏写真

山崎:今シーズンの立ち上がり、8月の暑い時期にサイハイブーツとボアブーツを売り出したんですけど、2週間で4000足予約完売しました。少し前まではモバイルでは安いものを買うという認識だったと思いますが、そんな固定観念はガラッと変わりましたよね。1回買ってもらって信頼してもらえれば、モバイルでは先物買いしてもらえるってコトでしょうか。むしろファッションに貪欲なヒトたちほど、携帯電話で今まで以上にいいものを買うっていう意識が浸透していくのではないでしょうか。

奥山:なるほど。今後のファッションビジネスにはモバイルは欠かせないってことですね。

山崎:そうですね、特に女の子の携帯電話に対するポテンシャルの高さはスゴいですよ。実際「ブレス トウキョウ」はギャルゾーニングのファストファッションという位置付けですが、早く商品を作って安く売るということって、スゴく企業努力のいることなんです。それはこだわって高いものを作ったり、デザイナーがコレクションの服を作ることと同じことだと思うんです。特に今はファッションの大きな変わり目の時期という感じがしていて、社会全体のシステムが変わるのとともに、ファッションビジネスの世界も大きく変わるような気がしています。

奥山:最後にファッションビジネスに関わるヒトに向けてのメッセージをいただけますか?

山崎:THE WHOの言葉で“DON’T TRUST OVER 30”ということでしょうか。「30歳以上を信じるな」ってコトですけど、それぐらい過去のものに捕われないって心構えが大切ではないでしょうか。大人の常識に縛られずに、常に子供のような視線で新しいことやワクワクすることを探すってことが、ファッションの原点だと思います。

Profile
DTLJ 代表取締役 兼 BLESS TOKYOクリエイティブ・ディレクター
山崎みしえる(ヤマザキミシエル)
出版社入社後、週刊誌編集を経て独立。フリーで雑誌編集者として活躍し、多くの女性誌に関わる。2000年にファッション専門のクリエイティブ会社DTLJ(ディレクション・トウキョウ・ルックスアンドジャーアナル)を設立。2007年9月モバイル通販に特化したレディスブランド「ブレス トウキョウ」立ち上げ、ギャルマーケットのビジネスのニューモデルとして注目を浴びている。
12月上旬に初の単行本「小悪魔ガール ブスガール」がソフトバンククリエイティブから発売。
小悪魔ガール ブスガール
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Interviewer
奥山泰広(おくやまやすひろ)
1968年生まれ。月刊誌Begin編集長をへて、現在編集プロダクション・イベント企画制作のPOW-DER代表。
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